スウェーデンではハロウィンてどう過ごす?「Alla helgon(アラヘルゴン)」ってなに?

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こんにちは!もるかです。

街を彩るデコレーションが10月はカボチャやおばけ、ハロウィンの飾り付けになりますね。
日本のハロウィンはアメリカからやってきたイベント。
今では日本でもポピュラーな季節の行事として定着しています。

本場、アメリカでも今や元々の起源である宗教的な意味合いはほとんどなくなっていますが、スウェーデンのハロウインってどうなんでしょうか?
今回はスウェーデンのハロウィン、アラヘルゴンについてお話しします。

Allahelgon(アラヘルゴン)とは

ハロウィン自体、元々は子供がお菓子をもらって歩くお祭り騒ぎの日ではなく、キリスト教の宗派を問わず、亡くなった信徒を祈るための日であることはご存知ですか。

アメリカのハロウィンは、19世紀頃に来たアメリカへ移住した移民によってこの「ハロウ・イブ」がなまって「ハロウィン」になったと言われています。

スウェーデンをはじめとするキリスト教、プロテスタントの国々では「諸聖人の日」と呼ばれる、死者をお祈りする日なのです。

この日は、亡くなった家族や友人のお墓を訪ね、墓前にキャンドルを供え、亡くなった方を思う日なのです。墓地には沢山のロウソクが灯されていて、とても幻想的な景色に出会うことができます。スウェーデンのお墓は石造りのお墓が多く、作りもお散歩に良い歩道になっていて、お散歩がてらにこのキャンドルを眺めるのは一興でした。

墓地を訪ねなくとも、その日は自宅で静かにキャンドルを灯して、親戚と連絡をとったり家族で過ごす日とされています。

アメリカからやってきたイベント

そんな日なので、アメリカから入ってきたお祭り騒ぎの「ハロウィン」を煙たく思われる方もいます。このように静かに過ごす日であったスウェーデンの「ハロウィン」。

近年はアメリカからやってきた「ハロウィン」が浸透してきています。
仮装をしてお菓子をもらいに歩いて回ったり、大騒ぎをするのを受け入れられないと言う人も多く、アメリカ「ハロウィン文化」については、随分と社会問題として議論されてきたそうです。

収穫祭の時期

スウェーデン のこの時期は、収穫祭シーズンです。
畑からの恵みも多く、郊外の収穫祭のイベントを訪ねるのも楽しいものです。
昔はスウェーデンではこの時期に屠殺した豚を塩漬けにして、クリスマスのご馳走にしてきました。
今でも塩漬けした豚のハムはクリスマスのメインのご馳走です。

冬時間へ切り替え

そして、この10月末の土曜日から日曜日に変わる真夜中に1時間時間が戻り冬時間が始まります。
真夜中の3時になる時に、その日は時計は2時に戻るのです。

夏に白夜がある代わりに、秋から冬に変わるときは驚く速さで日が短くなります。この冬時間に変わることでより一層冬の足音を身近に感じられます。太陽の出ている時間を有効に使うために取り入れられたシステムです。

スウェーデンでは夏時間、冬時間を取り入れていて、半年に一度時計を1時間進めたり、送らせたりします。

この冬時間とともに、冬至まで日に日に日照時間が短くなってゆきます。

まとめ

スウェーデンのハロウィン=アラヘルゴン( Allahelgon)とは、死者が地上に戻ってくる日のことでした。
1年に一度の日本のお盆のような宗教にまつわる行事です。
死者との時間を持つ日とされる「諸聖人の日」でした

現在はアメリカから入ってきたハロウィンが流入して、新しい行事として受け入れられています。
仮装をしてパーティーをしたり、夜の街へ繰り出したり、大騒ぎをする人もいます。その傍らで、今でも昔ながらの宗教の行事を重んじてアラヘルゴンを家族や友人と教会や自宅で過ごす方もいます。
キャンドルを携えてお墓に出向き、キャンドルの明かりとともに亡くなった方をしのぶ。
そんな過ごし方をする方も沢山いるのがスウェーデンです。

伝統を重んじつつ、外からの文化もうまく染み込ませてゆくことが上手なスウェーデン人。
その文化は、海外からの移民の受け入れや難民の受け入れなどに対する柔軟な姿勢にも見ることができます。



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