大きな花を描いた「ウニッコ」が特に有名で人気の北欧テキスタイルを代表するブランド「マリメッコ」
マリメッコはフィンランドのテキスタイルブランドですが、スウェーデンにも世界に誇れるテキスタイルブランドがいくつもあるのです。
スウェーデンのテキスタイルブランドに共通していることは大胆でモダン、それでいてどこか懐かしいようなデザインというところでしょうか。
日本の住居にもすんなり馴染んでくれるデザインのものが多いのも特徴の一つです。
今回は私のオススメする、スウェーデンテキスタイルブランド7選をご紹介します。
あなたのお住まいに馴染みの良さそうなデザインがあるかもしれません。
参考になれば嬉しいです。
almedahls (アルメダールス)
「布の街」KINNA(シンナ)はスウェーデンの裁縫や手芸好きな女性がツアーバスに乗ってやってくる程、テキスタイルの工場や直売店が多い街です。
その町に1846年に創業した「アルメダールス」何世代にも渡りスタイルを紹介してきました。
創業者の幼くして亡くした娘の名前「アルマ」と、谷に位置する場所に会社があったため谷=「ダール」(スウェーデン語)を合わせて会社の名前を「アルメダールス」と名付けたそうです。
スウェーデンのグラフィックデザイナーOlle Eksellのデザインしたテキスタイルをはじめ、ミッドセンチュリーらしいノスタルジックなデザインのプリントファブリックが豊富です。
Borås Cotton (ボロースコットン)
ボローステキスタイル大学があることで有名な町「ボロース」
昔の紡績工場跡地を利用したテキスタイル博物館があります。
テキスタイル大学の卒業終了製作展もここで開催されます。
100年以上も前からスウェーデンのテキスタイルを生み出してきたブランドがボロースコットンです。
シックな色味と大胆なデザイン。ソファーやカーテン生地としてスウェーデンで愛されてきました。
日本で特に有名なデザインは「MALAGA」でしょうか。
ツボが繋がったような、大きなウェーブが重なり繰り返されるデザインはシンプルで室内の他のデザインとの馴染みもよく、とても使いやすいデザインです。
Fine Little Day (ファインリトルデイ)
スウェーデン第二の都市、ヨーテボリに2007年に創業したテキスタイルブランド「ファインリトルデイ」
アーティスト兼フォトグラファーのエリーサベット・デュンケルが日々の生活、写真、散歩など日々の出来事を綴ったブログ「Fine Little Day」が世界中の人に愛され本となり、テキスタイルブランドが生まれました。
オーガニックコットンやエコウールにこだわり生み出されるテキスタイル商品驚くほど種類の豊富なクッションカバーをはじめブランケット、キッチン的スタイルと幅広い。
どこかノスタルジックな色味とデザイン、日本でもじわじわと人気集めているブランドです。
JOBS (ヨブス)
スウェーデンのダーラナ地方で生まれたブランド「jobs(ヨブス)」は、創業1944年、ヨーロッパ最古の手染め工房といわれています。
手作業によるステンシルでの染色作業のため、沢山の型を使うデザインの場合には1日にできる記事が60mのみということもあるほど、手のかかる作業の繰り返しによりファブリックが出来上がります。
昔ながらの製法を守り続けて生み出される生地は、デザインに奥行きがあり、おおらかでなんともいえぬ美しさがあります。
スウェーデンで長年愛され続けてきたデザイン。
今の時代には貴重な職人による、手工芸といえる生地作り工房での丁寧な作業。
創業以来、スウェーデンの自然や生活をテーマにした500を超えるデザインを発表してきています。
KLIPPAN(クリッパン)
スウェーデン南部の町 クリッパン にある紡績工場から1879年にスタートしたテキスタイルブランド「クリッパン」。
ウールとシュニールコットンのブランケットが特に有名です。
天然素材にこだわり、オーガニックコットン、エコウールを使って作られています。
サイズや素材で種類が豊富な上にデザインもたくさん!
2013年から、日本のデザイナー皆川明氏とのコラボレーションがスタート。
北欧の深い森や美しい湖の情景をテーマに、毎年新たなデザインのブランケットが生み出されています。
デザインユニット「Bengt&Lotta」デザインのポップでユニークなファブリックもハーフリネン 生地で製作しています。
キッチン小物(オーブンミトン、キッチンクロスなど)も展開しているので、家の中をコーディネイトするのに必要なテキスタイルグッズが幅広く揃います。
Malin Westberg(マーリン・ヴェストベリー)
「スウェーデンのマリメッコ」と呼んだ人もいるマーリン・ヴェストベリのテキスタイル。
ビタミンカラーでカラフルでポップなお花デザイン。
ストックホルムから小一時間離れた町、ウプサラはスウェーデンの古都ともいわれる大学街。ここで2004年からデザインを発信し続けているデザイナーがマーリン・ヴェストベリです。
自然からインスピレーションを受けて、モダンでポップなデザインを生み出しテキスタイルに落とし込んでいます。
そのテキスタイルを使用して作られたがま口やキッチン小物は、毎日の生活を元気にしてくれるカラーに溢れています。
10-gruppen(ティオグルッペン)
1970年にでスウェーデンの10人のスウェーデン人テキスタイルデザイナーによるデザインスタジオとしてスタート。
日本企業とのコラボも多数。
2013年、ユニクロとのコラボでバッグやフリースジャケットが売り出された時には、ティオグルッペンならではのビビッドなカラーと北欧テキスタイルならではの大胆なデザインが日本の人々を魅了しました。
デザイナーは以下の10名:
Birgitta Hahn
Tom Hedqvist
Ingela Håkansson Lamm
Inez Svensson
Britt-Marie Christoffersson
Lotta Hagerman
Gunila Axén
Susanne Grundell
Carl Johan De Geer
Tage Möller
ストックホルムのスルッセン地区に路面店を構えていましたが、2015年に3名のメンバーが抜けました。残念ながらお店もストックホルムからはなくなりました。IKEAミュージアムのあるÄlmhultにお店は移ったようです。
スウェーデンのテキスタイルブランド まとめ
おすすめテキスタイルブランド7選
- Almedahls(アルメダールス)
- Borås cotton(ボロースコットン)
- Fine Little Day(ファインリトルデイ)
- JOBS(ヨブス)
- KLIPPAN (クリッパン)
- Malin Westberg(マーリン・ヴェストベリー)
- 10-gruppen(ティオグルッペン)
上記がもるかのおすすめ7ブランドです。
ブランドによってはファブリックのみではなく、衣類、装飾小物、食器・・・幅広い展開をしていて、室内のトータルコーディネイトが可能です。
どうコーディネイトしたらいいか迷われたら、自分が好きだなと思うデザインを取り入れていってください。
違うブランドのデザインでも「自分が好きなもの」を集めると、不思議としっくり馴染みがいいものです。
日本の住まいにも馴染みがよく、どこか懐かしい感じがするスウェーデンテキスタイルは、和のテイストのかぐや食器など、お部屋道具とも好相性です。
自然からインスピレーションを受けて生まれたデザインや素材にこだわって丁寧に作られたファブリックや小物は、どれも長く愛して行けるものばかりです。
季節や気分でテキスタイルを変えるだけで簡単にお部屋の模様替えが可能です。
北欧ファブリックはお値段はします。ですが一生モノ、いや、それ以上の価値があります。
北欧の人々が大切に家具やリネンを使い、次の世代、そのまた次の世代と3世代にわたり使用されてきているのを目の当たりにしてきています。おばあちゃんが嫁入り道具として持参したキッチンクロスを孫が愛しみ引き継いで使う文化、素晴らしいことです。
そう考えればコスパも最強と言えると思います。
私自身、スウェーデンで20年以上前に購入したテキスタイルアイテムが今でも日々の生活で大いに活躍してくれています。
キッチンクロスも麻のバスタオルも、使って洗ってこなれた20年経った今の方が、しなやかで使いやすくなっている程です。
お気に入りのテキスタイルを見つけて、日々の生活で使い、記事を育てるような気持ちで愛しみ使う生活。お気に入りのデザインファブリックを日々使う贅沢。そしてそれはサスティナブルな生活でもあります。
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